アンドン集落立ち退き騒動、再び

Written by on 2011/02/12 in ニュース with 0 コメント

急なお知らせですが、アンドン集落にて立ち退き騒ぎが起きています。
アンドン集落はご存知のように、プロジェクトフレンズもグループやインターンの方々がいつも訪ねるスラム集落です。もともとプノンペン市内に住んでいたアンドンの人たちは、5年前に強制的に立ち退きを迫られ、今の位置に移動してきました。5年経てば土地の所有権も与えられるはずでしたが、ここへ来てアンドン集落内の一角にコンクリートの家を建てる、という政府の動きがありました。アメリカのNGOが経済的に支援してのプロジェクトです。いい話のようですが、家賃が課されるとのこと、その家賃を払える家庭はない事実、その土地に現在住み着いている全家庭分の家を建てるわけではない… などの理由で300世帯が立ち退きをせざるを得ないのです。

行き場所がない。
住む家がなくなる。
学校にも行けなくなる。
仕事の保障もない。

2006年から住民と共に歩んできたカンボジア人のリーダーのアブラハムさんが住民を励まし、反対運動を起こし、現地を統括する政府関係者に訴えてきました。しかし、来週の裁判徴集に応えなければ、逮捕状がアブラハムさんに出されるようです。

アブラハムさんのNGOの理事会がアメリカのNGOとのやり取りを試みましたが、
おそらく、資金は既に送金済みだろうとのうわさです。アメリカと連絡をとったことで、
カンボジア政府が憤慨しているとのこと。結局は政府にかなりな資金が流れる仕組みになっています。

まだ警察は関わっていないようです。

支援ということで、決して動機は疑いません。
地元の有力者と手を組んだ、ということもアメリカ側としては「正しいこと」と判断した上でのことでしょう。
でも、良いと思って企画、支援した計画が、実際は現地に住む人々の助けにはならず、犠牲を伴うという
ケースは実はよく耳にすることです。

井戸を掘ったが、水質調査を怠ったために砒素が水に含まれていて使えないこと。
3家庭にひとつの井戸を掘ったが、生活が便利になるどころか、そんなにたくさんの井戸は必要なかったこと。
学校の校舎が建てられたが通学できる子どもたちがいないこと。公立の学校も実は無料ではありません。
孤児院を始めるのはいいが、子どもたちの家族親族とのつながりを一切断ち切ったため、あるいは面会も禁止したため、孤児院を出てから社会的つながりがまったくない孤独な大人を世に出してしまうこと。
先進国への依存を断ち切れない、自立できない社会、国を作り出してしまうこと。
問題は耐えません。

今回のことで様々なことを考えさせられます。

アンドン集落の300世帯の行方はどうなるか。
複雑に絡み合うコミニケーションラインがうまく起動して、関わる人たち、団体、カンボジア政府 などなど が状況をできるだけ客観的に理解し、そこに暮らす人々の助けとなる支援に向けて方向転換することを願って止みません。

土地の所有権問題、力のない貧しい人々、助けたい先進国の団体、声なき人々を支える多くの人々、将来を夢見て必死に生きる子どもたち。
10年、20年、50年… 目を将来に向けて、ひとりでも多くの力のない子どもたちが自信をもって成長できる環境を守り、築いていかなければなりません。
手を取り合って、「最善」を求めて協力していけたらいいのに…
願いながら、祈りながら、できることを…

実はプロジェクトフレンズのスタッフがアンドンの今回の騒ぎをドキュメントすることになりそうです。
動向をできるだけお知らせできたらいいと思っています。
ひとみ

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